フランス VS 日本 近代絵画展 at 大谷記念美術館

西宮の大谷記念美術館で行われている
「フランス vs 日本 近代絵画」展
にいってきました。


フランスの画家と西欧美術に影響を受けた日本人画家の展示です。
大谷美術館のコレクション展です。


フランスは19世紀の中頃から芸術の都、西欧美術の中心地として発展し、
印象派を始めフォーヴィスム、キュビスムなど主要な美術運動を展開しました。
920年代以降、多くの日本人画家がパリを訪れ、
新しい美術界の情報を見聞しました。
彼らによってもたらされた西欧美術に関する最新の動向は、
日本の美術界に大きな影響を与えました。
近代絵画を《人物画》、《静物画》、《風景画》の3つのジャンルに分類して 展示されており、
19世紀から20世紀の絵画表現の変遷を見ることができます。




チケットをいただきました(^^)



お気に入りを紹介

1938年 小松益喜氏
 油絵のこのタッチが好きです。
このこすった色を塗重ねている感じがなかなかPCでは表現できない...。

1975年 伊藤慶之助
点描に近いタッチでグラデーションが綺麗。
遠くから見てもとても美しい絵でした。 

1963年 ジョセフ・プレスマン
写真では綺麗に写っていませんが、本物の絵はとても色彩が美しい。
昔の絵は何故かグレーがかった絵が多いのですが、これはとても綺麗な色で描かれていました。 


今回、新たにお気に入りの画家と出会いました(^^)
表現方法や、キャンパスのバランス、色彩かなり好みです。
更に、サインもカッコ良い!!
「Bernard Buffet / ベルナール・ビュッフェ」
1963年
白いバックに赤い花が浮き出ていて美しい〜

 1961年
この作品は、絵の具を厚く塗っていて、花が立体的に浮き出ています。
たぶん1cmくらい飛び出ています。 

1970年「ブルターニュの家々」

1962年「ヴェネツィアのカ・ドーロ」 
太いラインを使ってかいている絵が力強くてカッコ良いです。

・紹介・
【ベルナール・ビュッフェ】
1928〜1999年 パリ生まれ
暗い色調の画面の中にひっかくような鋭い直線を重ねる手法を確立し、
第二次世界大戦後の荒廃した時代の空気をとらえた新しい具象絵画として高く評価された。
晩年にはパーキンソン病を患い、71歳で自らの命を絶ったそうです。

静岡県長泉町にベルナール・ビュッフェ美術館があるそうなので行ってみたい!!
花の絵も風景画も他に無い感じが良いです。



あと、日本人では
「河野通紀 Kouno Michitada」氏
が好きです。
1964年「落ちる果実」
赤のバックが強烈ですが、
絵のバランスが絶妙で美しい! 

1974年「水」
黒バックに木箱と鍋。
写真のようにモノのコントラストが表現されていて綺麗でした。
何かよくわかりませんが、「良い」って感じた作品です。

・紹介・
【河野通紀】
1918〜2002年 大阪生まれ
甲陽中学在学中より兵庫県美術協会展に連続入選していた才能の持ち主。
卵や石、鍋など身近な題材を精緻な描写で表現し、
マジック・リアリズムと評されたそうです。
1969年に西宮市民文化賞を受賞しました。

マジック・リアリズムは、本物の絵を肌で感じて欲しいです。
今回の展示で、異色を放っていたように感じました。
額縁もシンプルなシルバーの額だったり。


12月16日までです。
とても見ごたえのある展示でした。
もっとたくさん紹介したいですが、この辺で。







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